名古屋弁って汚い言葉?
娘と一緒にテレビを見ていたら、愛知に住むオバアチャンが4人出演していました。
いっとき一世を風靡した「きんさん、ぎんさん」の「ぎんさん」の娘さんたちで、80代と90代の実に元気な4人姉妹です。長生きの家系なんですね。
80歳を超えたオバアチャン方の話す名古屋弁はそりゃもう強烈で、同じ愛知に住んでいながら、中学生のうちの娘には全く通じません。
先日、喫茶店で、オバチャンが
「仕事から帰るとちゃっとばんげのまわししないかんで、せわしてかなわんわ」 と言っていました。これも強烈な名古屋弁だと思います。
「ばんげのまわし」 という言葉は、わたしの母たちの年代の人なら当たり前のように使っています。だからわたしには普通に通じますが、じゃあ、この言葉をわたしが使うかと言えば、殆ど使ったことがありません。だからうちの子供たちには通じないと思います。
「ばんげのまわし」というのは「夕飯の準備」という意味なのですが、よその地方の皆サマにはお分かりでしょうかね?
さっきの名古屋弁を通訳すると、
「仕事から帰るとすぐに夕飯の準備をしなくちゃならないので、忙しくてたらまない」 という意味です。
今時の若い子たちは名古屋弁を使わないのか? と言えばそうでもないんです。
うちの子供たちだって 「あっち行きゃあ」 とか 「こっち来やあ」 とか普通に使っています。お分かりかと思いますが 「あっち行きなさい」 「こっち来なさい」 という意味です。
こうして発音すると名古屋弁ってなんだか汚いですよね。
「名古屋弁はみゃあみゃあ言っとる」というのが納得できる気もします。
しかし、お年寄りたちは、こんなのは名古屋弁じゃない、と言います。
名古屋弁はもっと綺麗で上品なものだそうです。
お年寄りたちは「お久しぶりだね」というのを「やっとかめだなも」と言います。これこそが綺麗で上品な名古屋弁なのだそうですが、わたしたちがこの言葉を聞くと、「年寄りくさい」と思ってしまうし、娘たちの年代の子には通じないと思います。
関西の人たちはどこへ行っても堂々と関西弁を喋ります。恐らく、関西弁を恥ずかしいとか年寄りくさいなんて思っている人はいないでしょうね。
だけど名古屋の人は名古屋弁を隠します。東京へ行けば殆ど、すまして標準語を使います。
いつからなんでしょうか。綺麗な名古屋弁を年寄りくさい言葉なんて思うようになったのは。
わたしたちの年代がちゃんとした名古屋弁を使わないと、正しい名古屋弁は消滅してしまうかも知れません。

